〜女性が「したい」と思える関係性を育てるために〜
「最近、彼女(妻)がセックスをしたがらない」
「昔はもっと積極的だったのに…」
そんな悩みを抱える男性は少なくありません。
でも、それは“年齢”や“ホルモン”だけのせいじゃないかもしれません。
実は、男性本意のセックスが、女性の性欲を静かに冷ましていることも多いのです。
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女性の性欲は、脳と心から始まる
女性の性欲は、男性のように「視覚的な刺激→すぐに性的興奮」という単純なものではありません。
「安心」「共感」「愛されている実感」などの、心の状態が整って初めて、身体が開いていくもの。
それなのに、セックスが
・いきなり挿入が目的になる
・前戯が一方的、雑
・終わったあとすぐ寝る、スマホを見る
…そんな状態が続くと、女性は次第に「自分の身体が“使われている”感覚」を抱いてしまいます。
そうなると、身体は無意識に「もう触れられたくない」「性=疲れるもの」と反応し始めてしまうのです。
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女性が「したい」と思うとき、それは
女性が自然に性欲を感じるのは、こんなときです
• 自分の心に丁寧に寄り添ってもらえたとき
• ゆっくりと触れられ、呼吸が合ったとき
• 気持ちを言葉や目で通わせられたとき
• 自分のリズム・周期(排卵期など)を尊重してくれたとき
つまり、“女性が心地よいと感じる流れ”が整っていれば、性欲は自然と湧いてくるものなのです。
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男性にできる「女性がしたくなる工夫」
じゃあ、男性はどうすればいいの?と思う方へ。
大切なのは、”どう触れるか”よりも“どう関わるか”**です。
1. 日常の中で心をつなぐ
セックスだけを特別な時間にするのではなく、普段から
・「ありがとう」「すごいね」と声をかける
・話をちゃんと聞く
・一緒にいる時間を楽しむ
これが、女性の“安心”と“信頼”を育てます。
2. スキンシップは焦らず丁寧に
女性は「触れられ方」で愛情を感じます。
すぐに目的に行くのではなく、
・手を握る
・髪を撫でる
・背中にそっと触れる
…そんな一つひとつの“丁寧さ”が、身体を開くスイッチになります。
3. 女性のリズムを尊重する
女性の体は周期的に変化します。
・排卵期に性欲が高まる
・生理前後は敏感になる
・疲れている日は、癒しだけを求めていることもある
それを理解し、無理強いしないことで、信頼感が深まります。
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性は、二人で育む“愛の表現”
女性の性欲は、男性の“努力”や“スキル”よりも、
「心をどう扱われたか」に大きく左右されます。
「彼とだから、したい」
「この時間が好き」
そんな気持ちを引き出せるのは、
男性が“主導権”ではなく、“共に味わう存在”になること。
性は一方的に求めるものではなく、愛と信頼を深め合う、心と体の交流。
そのことを、もう一度思い出すだけで、二人の関係はきっと大きく変わります。
たまには、女性が「したい」と思うタイミングで
夫婦の営みについて、どうしても「男性が求めて、女性が応じる」みたいな構図になりがちだけど、たまには女性が「したい」と思うタイミングに合わせてもらえたらいいのにって思うこと、ありませんか?
特に子どもがいると、環境は大きく変わります。
産前と産後では、体も心もまるで違うし、生活リズムも全く変わる。
育児は、可愛くて幸せな時間でもあるけれど、正直、「自分の時間」なんてほとんどない。
日中は子ども中心、夜は家事を終えたらヘトヘト。
そんな中で、「今日、する?」と聞かれても、疲れすぎてスイッチが入らない。
でも、もしもう少し余裕があったら?
もし、日中の負担が減って、心と体の余裕が生まれたら?
もしかしたら、「今夜は、私から誘いたい」って思えるかもしれない。
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家庭での女性の負担を減らすことが、夫婦の親密さにつながる
「最近、妻が応じてくれない」
「スキンシップが減った」
そう思っている旦那さんがいたら、まず試してみてほしいのが、家の中の女性の負担を減らすこと。
• 子どものお風呂や寝かしつけを手伝う
• 食後の片付けを引き受ける
• 「大変だったね」「ありがとう」と労る言葉をかける
こんな小さなことで、女性の心の余裕は変わります。
そして、心の余裕ができると、自然と旦那さんの方に意識が向く。
「今日は、ちょっと甘えてみようかな」
「この時間、なんだか心地いいな」
そんな風に思える余裕が生まれたとき、女性の気持ちも、自然とパートナーに向かっていくんじゃないかな。
だからこそ、たまには女性が「したい」と思うタイミングを大切にしてほしい。
そのためには、日常の関わり方がすごく大切。
結局のところ、夫婦の営みも「生活の延長」にあるもの。
だからこそ、家の中での役割やお互いの心の余裕が、すごく影響するんだと思う。
「最近、レス気味かも…?」と感じるなら、
「どうやって誘うか」よりも、「どうやって奥さんの心に余裕を作るか?」を考えてみてほしいなと思います。